二胡の音程の取り方|初心者でも正確な音程が身につく練習方法を徹底解説【2026年版】

「二胡は音程が難しい。」

これは、初心者の方だけでなく、経験者やベテランの方まで、多くの方が感じる悩みではないでしょうか。

私は50年以上二胡を演奏し、30年以上にわたり教育・指導を続けてきました。

その中で、初心者から経験者まで共通して感じていることがあります。

それは、

目次

「音程は一番難しい。」

ということです。

初心者の方は、毎回同じ位置に指を押さえることができず、音程がずれてしまいます。

一方、経験者やベテランの方は、ポジション移動によって左手のフォームが変化し、音程が不安定になることがあります。

また、普段の音階練習では正しく弾けているのに、曲になると音程が微妙にずれてしまうという方も少なくありません。

では、なぜ二胡はこれほど音程が難しいのでしょうか。

 

 

なぜ二胡の音程は難しいのか?

最大の理由は、

二胡にはフレットや指板がないことです。


ギターのようなフレットもありません。

「ここを押さえれば正しい音になる」という目印がないため、左手のフォームを正しく身につけなければ、正確な音程を取ることができません。

さらに、二胡は指を押さえる力によっても音程がわずかに変化します。

だからこそ、

入門段階で正しい左手のフォームを身につけることが、正確な音程への第一歩なのです。

 

音程は左手のフォームで決まる

二胡では、

指だけで音程を取っているわけではありません。

左手全体のフォームが音程を決めています。

特に、

– 千斤から一指までの距離
– 一指から二指までの全音
– 二指と三指の半音

この形を毎日の音階練習で身体に覚え込ませることが大切です。

フォームが安定すれば、

自然と音程も安定してきます。

二指と三指の押さえ方

 

デジタルチューナーは補助として活用しよう

最近では、デジタルチューナーを使って音程を確認しながら練習する方を多く見かけます。

デジタルチューナーは、開放弦の調弦や音程の目安を確認するための便利な補助道具です。

しかし、演奏中にチューナーだけを見ながら音程を合わせる練習は、私はあまりおすすめしていません。

その理由は、二胡の音は常にわずかに揺れ動いているからです。

例えば、

– 推弓(押し弓)と引弓では、わずかに音程の感じ方が変わることがあります。
– ビブラートや滑音(ポルタメント)を使うと、音は自然に揺れ動きます。
– 演奏中は音が変化し続けるため、チューナーの針も安定して表示されないことがあります。

そのため、針の動きだけを追いかけてしまうと、かえって自然な演奏や音程感覚を失ってしまうことがあります。

だから私は、デジタルチューナーは補助として活用しながら、最終的には自分の耳で正しい音程を判断できるようになることが大切だと考えています。

二胡は、人の声のような音色を表現する楽器です。

 

だからこそ、音程は目で合わせるものではなく、耳で感じ取り、耳で育てていくものなのです。

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まずはD調第一ポジションの1オクターブ音階を覚えよう

初心者の方は、まずD調第一ポジションの1オクターブ音階をしっかり覚えましょう。

内弦(D調の開放弦)

開放弦 = ド

一指 = レ

二指 = ミ

三指 = ファ

外弦(D調の開放弦)

開放弦 = ソ

一指 = ラ

二指 = シ

三指 = ド

D調第一ポジション音階

内弦

外弦

開放弦

一指

二指

ファ

三指

このように、一つのポジションで

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

の1オクターブを演奏することができます。

まずは、この音階を正しく覚え、

自分の口で歌えるようになることをおすすめします。

耳の中に正しい音程が身につくと、

自然と左手も正しい位置を覚えていきます。

昔の中国では人の声に合わせて調弦していた

現在では、

内弦をD、外弦をAに調弦することが一般的です。

しかし昔の中国では、

歌う人の声に合わせて開放弦の高さを調整して演奏することも珍しくありませんでした。

二胡にはフレットがありません。

そのため、開放弦の高さが多少変わっても、

左手の押さえる位置(フォーム)が正しければ、音階の関係は変わりません。

つまり、

最も大切なのは、

開放弦の高さではなく、正しい左手フォームと音程感覚なのです。

これも、二胡ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

 

私が50年以上二胡を続けて感じること

私は12歳で二胡を始め、50年以上演奏を続けてきました。

そして30年以上にわたり教育・指導を続け、多くの生徒さんと歩んできました。

その中で、確信していることがあります。

音程は指で取るものではありません。

耳と左手のフォームで育てるものです。

正しい音を何度も聴き、

歌い、

左手のフォームを繰り返し練習する。

この積み重ねによって、

耳が育ち、

フォームが安定し、

自然と正しい音程が取れるようになります。

だから私は、

音程練習では、

チューナーに頼るのではなく、

自分の耳を育てることを何よりも大切にしています。

 

まとめ|音程は耳と左手のフォームで育つ

二胡の音程を安定させるためには、

– 正しい左手フォームを身につける
– D調第一ポジションの1オクターブ音階を毎日練習する
– 音階を歌えるようになる
– デジタルチューナーは補助として活用する
– 最終的には耳で音程を判断する力を育てる

これらを毎日積み重ねることが、

美しい音色への一番の近道です。

 

正しい音程を身につけたい方へ

SOBOKU二胡スクールでは、初心者の方から経験者の方まで、一人ひとりのレベルに合わせて、姿勢・左手フォーム・音程・運弓を基礎から丁寧に指導しています。

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この記事を書いた人

二胡演奏歴50年以上。
二胡製作研究家。
高級二胡専門店 名師堂代表。
SOBOKU二胡スクール代表。

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