二胡初心者必見!良い音を出す運弓の基本|長弓の運弓【二胡運弓攻略法 第1回】

二胡を上手に弾くためには、どのような練習をすればよいのでしょうか。

「どんな練習をすれば上達しますか?」

そう聞かれたら、私は迷わず、次のように答えます。

「まずは、安定した長弓の運弓を練習することです。」

曲をたくさん弾くことよりも、難しいテクニックを覚えることよりも、二胡演奏の土台となるのが長弓の運弓です。

私は50年以上にわたり二胡を演奏し、30年以上、日本で初心者の方を指導してきました。

これまで1,000人以上の生徒さんを指導し、多くの日本人二胡講師を育成してきました。

また、長年研究してきた運弓技術をまとめた教則本『二胡運弓攻略法』を2020年1月30日に出版し、その後、台湾でも中国語版が出版されました。

さらに、YouTubeチャンネル「SOBOKU二胡スクール」では、『二胡運弓攻略法』に対応した運弓レッスン動画も公開しています。

これまでの経験から、確信していることがあります。

長弓の運弓を丁寧に練習した人ほど、確実に上達し、美しく澄んだ音色を出せるようになります。

これが、私が30年以上にわたり初心者の方を指導してきて得た結論です。

 


目次

長弓とは?

長弓とは、弓元から弓先までをしっかり使い、安定した音を出すための、最も基本となる運弓テクニックです。

一見すると簡単そうに見えますが、実は二胡演奏の中で、最も重要な基礎練習の一つです。

長弓では、弓元から弓先まで一定の速度で弓を運び、音量を安定させ、美しく澄んだ音色を保ちながら弾けるようになることを目指します。

長弓で身につける要素

  • 音色
  • 音量
  • 弓圧
  • 運弓のスピード
  • 弓のバランス
  • 身体と右手の脱力

このように、長弓には、二胡演奏に必要な基本要素がすべて含まれています。

長弓が身につくと、音楽の強弱を自由に表現しやすくなり、長い音符も美しく伸ばせるようになります。


なぜ長弓の運弓が大切なのか

二胡の音は、弓毛で弦を擦ることによって生まれます。

つまり、弓の速度・圧力・角度・使う範囲が少し変わるだけでも、音色や音量は大きく変化します。

長弓を練習することで、次のような力を身につけることができます。

  • 弓を安定して動かす力
  • 音を最後まで美しく伸ばす力
  • 音量をコントロールする力
  • 美しい音色を保つ力
  • 曲の感情を表現する力

長弓は、単に弓を長く使う練習ではありません。

二胡の音色をつくる、最も重要な運弓テクニックなのです。

長弓ができないと起こること

初心者の方だけでなく、経験者の方にも、長弓の運弓が安定していないケースはよく見られます。

• 弓を持ち上げながら運弓してしまう
• 音がかすれる
• 「ギーッ」という音が出る
• 弓が震える
• 音量が安定しない
• 音が途中で切れてしまう
• 弓が安定しない
• 長く弓を使えない
• 弓がぶれてしまう

これらの多くは、

長弓の運弓基礎不足が原因です。

逆に言えば、

長弓を正しく練習することで、

これらの悩みは少しずつ改善されていきます。

SOBOKU二胡スクールの長弓運弓練習

SOBOKU二胡スクールでは、

教則本『二胡運弓攻略法』を使用し、

毎回約10分間、

長弓の運弓練習を行います。

メトロノーム60のテンポで、

• 一音一拍
• 一音二拍
• 一音四拍

の長弓練習を繰り返します。

弓をしっかり二胡の胴の上に乗せ、床と弓が平行になるように運弓します。

この時、弦と弓毛が直角に摩擦をして、一直線上に弓を弾くことです。

弓元から弓先まで十分に使いながら、ブレないように運弓します。

ただ弓を長く使うだけではありません。

• 音量は一定か
• 音色は澄んでいるか
• 弓はぶれていないか
• 力みはないか
• 弓が上がったり下がったりしていないか
• 弓毛が棹から離れすぎてないか
• 弓毛が棹から当たりすぎていないか

を毎回確認しながら練習します。

この積み重ねが、

美しい音色を作る土台になります。

長弓運弓の4つのポイント

① 一定の速度で運弓する

メトロノームを使い、

一定のスピードで弓を動かしましょう。

速度が変わると、

音量や音色も変わります。

 

② 力で押さない

良い音は、

弓本来の重さと、

肘の自然な重さを利用することで生まれます。

力ではありません。

 

③ 肩・腕・手首をリラックス

余計な力を抜くことで、

滑らかな運弓ができます。

 

④ 弓を床と平行に運び、弦と直角に摩擦して、一直線上に弓を弾く

弓が蛇行すると、

音色も不安定になります。

常に床と平行を意識しましょう。

長弓は毎日練習してほしい

私は初心者だけではなく、

スクール講師にも毎日長弓を練習するように伝えています。

プロ奏者になっても、

長弓の運弓を練習しなくなると言うことはありません。

それほど大切な基礎なのです。

 

基礎を大切にする人ほど上達が早い

早く曲を弾きたい。

その気持ちはよく分かります。

しかし、

土台ができていないまま進むと、

後から修正する方が何倍も大変になります。

基礎は遠回りではありません。

一番の近道です。

 

体験レッスンでも長弓から始めます

SOBOKU二胡スクールでは、

体験レッスンでも

• 正しい姿勢
• 二胡の構え方
• 弓の持ち方
• 長弓の運弓

から丁寧に学びます。

「こんなに基礎を大切にする教室なんですね。」

と驚かれる方も少なくありません。

しかし、

この基礎こそが、

将来、美しい音色で自由に演奏し、

曲の感情まで表現できるようになるための

最も大切な土台なのです。

 

まとめ

二胡上達の土台は、

長弓の運弓です。

華やかなテクニックよりも、

まずは一音一音を大切に弾くこと。

その積み重ねが、

美しい音色となり、

自由な表現力へとつながっていきます。

二胡は、基礎を大切にした人ほど、美しい音色という大きな財産を手に入れることができます。

長弓の運弓テクニックは、その第一歩です。

曽朴から皆様へ

私は50年以上二胡を演奏し、30年以上にわたり日本で初心者の方を指導してきました。

また、2020年には教則本『二胡運弓攻略法』を出版し、台湾でも中国語版が出版されました。

さらに、YouTubeチャンネル「SOBOKU二胡スクール」では、教則本に対応した運弓レッスン動画も公開しています。

私はこれからも、

「基礎を分かりやすく伝えること」

を使命として、

一人でも多くの方に、美しい二胡の音色を届けたいと思っています。

「きれいな音色で演奏したい。」

「基礎からしっかり学びたい。」

そのような方は、

ぜひ一度SOBOKU二胡スクールの体験レッスンへお越しください。

 

皆様とお会いできる日を、心より楽しみにしております。

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この記事を書いた人

二胡演奏歴50年以上。
二胡製作研究家。
高級二胡専門店 名師堂代表。
SOBOKU二胡スクール代表。

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