血紫檀二胡とは

血紫檀(血檀)中国の職人さんは大葉紫檀と呼んでいます。原産地は主にアフリカなのでアフリカ紫檀とも言います。
木芯が血液のような赤色をしており、それが月日を経て、次第に黒っぽくなっていきます。

木質は、緻密で堅く、湿度に強く、反りにくく、気候の影響を受けにくいのが特長です。
木の密度が均一で、木目の美しいものが最高です。成育した木でも直径30cmの太さ程にしかなりません
高級貴重な木材として使われています。産地から入手後、二胡のサイズに合わせて削り、その後は乾燥させるため、
紫檀以上に自然の状態のまま、置いておく必要があり、すぐ製作できるわけではありません。
紫檀同様制作暦50年以上の熟練職人さんが手間隙かけて削り、磨き上げます。

血紫檀は密度が均一なので、音色が柔らかく、深く、美しく、音の響き方が良いのが特長です。
演奏時に、棹に手を滑らせるとわかりますが、大変滑らかで、感触は秀逸です。
血紫檀は密度が高く均一なので、音の振動が的確に伝わり、紫檀二胡同様、柔らかく深みのある、哀愁のある音色で、二胡奏者に愛されています。ただ、日本で紫檀と明記されて売られている二胡は、血紫檀がほとんどです。
名師堂の血紫檀二胡は木の密度を厳密に一致させるため、私は職人さんに強く依頼して、一本の木から、二胡本体を製作していただいています。
紫檀二胡と同様に、二台目に購入したい方、真剣に長く二胡と付き合っていきたい方には文句無く、お勧めしたい二胡です。