老紅木二胡とは

老紅木の「老」は、中国語で「古い」を意味します。したがって古い紅木を老紅木と呼びます。時代を経ることで、木材は自然に充分に枯れるため、変形する事もなく、安定度の高い木材です。古いほど二胡制作に適しています。

木質が緻密で充分に枯れているため、二胡全体に音の振動が伝わり、響きが良く、音色が深く美しく哀愁を兼ねそなえるの特長です。

日本国内で「老紅木二胡」と表示されて、販売しているサイトやお店は多いのですが、本当に老紅木で作られた二胡は少ないのが実情です。
特に何百年を経たと表示されている二胡は、かなり怪しいので注意が必要です。名師堂扱いの老紅木二胡は、何百年物とはいいません。
ただ、全て古い壊れた家具や、解体した建物から製作されたものです。

名師堂では、「老紅木」は材質としての「老紅木」であって、高く売るために骨董品のような表示はしていません。
中国でプロ演奏家たちが好んで老紅木二胡を使っている理由は、価格以上に素晴らしい音色を奏でる事が出来るからです。
製作者は、解体した建物や古い家具などを中国の物価より安い東南アジアから輸入し、沢山の古い木材から二胡に適したものを探し出さねばなりません。
入手された木材の状態は、ほこりをかぶった木材であり、美しさは、みじんもないものから二胡を作り始めるのです。
職人さんはそれぞれの家具や建物の木材から、材質や木目を厳選し、削り、組み合わせ、制作します。大変手間のかかる作業工程になります。

私が職人さんに強く依頼している事は、二胡の胴の六枚板の木目をそろえ合わせ、一枚ずつの重さは同じにしてほしいということと、美しく深くの音色を出すために、紫檀二胡と同様に優れた皮を使用し、中国の演奏家向けのプロ仕様に仕上げてもらっている事です。
老紅木二胡の見分け方は、たいへん難しいものです。音色で判断することも大事です。
購入の時は、是非、二胡の知識を持つ、信頼できるの名師堂で購入お願いします。