バイオリン、チェロ、ビオラなどを演奏されている方からのお尋ねメールがありました。
同じ様な疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんので、ここに書き留めておきます。
◆質問者
数日前に知人が二胡を貸してくれましたのでためしに弾き始めました。そこそこの音の出し方は理解できたのですが、演奏方法でどうしても理解しにくい部分があります。それは①楽器の固定方法と、②A弦を弾く時に弓の方向で当然ながら二胡が手前に回転してしまうこと、そして③高いポジションから下がる時に楽器が浮いてしまうこと、なのです。
そこでホームページを探していて曽朴さんの実演を目にし、かなり理解できたつもりです。かなりお腹におしつけて二胡を安定させているように見えます。それでいいのでしょうか。立位での演奏で使用するようなベルトアタッチメントを座位の演奏で使用することはないのでしょうか。
またポジションを下げるときの楽器が浮いてしまう不安定さは指使いやグリッサンドの応用で克服しているように見えますがそれでいいでしょうか。またビブラートですが、主たる部分は弦を抑える強さを変えて発生させているように見えます。我々西洋楽器では指板に押し付けた指を上下にゆするだけですが、曽朴さんの実演をみると二胡でもゆする動きも加わっているようです。つまり2種類のビブラートのかけ方があると理解していいでしょうか。
曽朴
お問い合わせありがとうございます。ビオラが演奏できれば二胡も大丈夫だと思います。
質問について
1:二胡の置く場所:左足の太もものつけねのところにおいて、ちょっとお腹にあたっています。
2:外弦Aの音を弾く時、弓のほうは力を抜いて、重さで自然に下になるようにしてください。
3:高音に移動する時は親指と人差し指で、強く挟まないようにスムーズに移動すること。
御免なさい
簡単に書くことがなかなか難しいのですが、私の説明も分かりにくいとおもいます。私の著書『二胡入門
初歩の初歩』に細かく説明が書いてありますから良かったら是非購入して読んでみて下さい。本屋さんで、お求めになれます。
ご希望の二胡の在庫はございます。もし、ご来店できるようでしたら、是非お越し下さい。基本的なことは、お教えしますので、きっと、すぐ分かると思います。お待ちしております。
千斤の位置もぴったり合わせます。
千斤の位置を、ぴったり合わすには、ご本人の左手のひじから、中指の付け根までの長さを知っておくと、さらにベターです。
名師堂の二胡を購入された時は、是非ご自分の左手のひじから中指の付け根までの長さを教えてください。私がちゃんと調整いたします。ご安心ください。
二胡の千斤の位置はとても重要です。直接音程と音色につながっています。私はいつも演奏する本人の左手の長さで決めています。