二胡各部の名称と役割について ご存じですか?

二胡の各部の名称を書き入れた画像
  1. 二胡各部の名称と役割について

二胡はシンプルな構造ながら、各部品が緻密に連携して美しい音色を生み出します。
このページでは、主要な部品ごとの名称と役割をわかりやすくご紹介します。

胴(どう)

 

 

胴(琴筒)

胴は二胡の音を響かせる心臓部です。ニシキヘビの皮が張られており、弓で弦をこすると、その振動が皮を通じて共鳴し、音が響きます。形状は六角形が主流で、材質や構造によって音色や音量が異なります。

 

胴敷(どうじき)

 

胴敷(琴托)

胴の安定と演奏時の快適さのために用いられる敷物で、中に重りが入っており安定感を保ちます。胴が衣服に直接触れると音響が悪くなるため、音質を保つ役割も果たします。底部には弦を固定するテールピースが取り付けられています。

 

棹(さお)

 

棹(琴杆)

弦を張り、二胡の支柱となる部分です。バイオリンのように指板がなく、ギターのようにフレットのないシンプルな構造です。演奏する時は、左手がこの棹に沿って弦を押さえ、その演奏者の指の動きが音程に直接反映されます。

 

頭(あたま)

 

頭(琴頭)

二胡の棹先は、上向きにカーブした形状をしています。優美なデザインは、中国伝統的な工芸美を象徴しています。この部分は、一般的に白い牛骨を使用しています。

龍頭や雲頭など様々な形の飾りもあります。装飾的でありつつ、楽器全体のバランスをとる役割もあります。また頭の部分は、縁起や伝統的な意味が込められています。

龍頭

雲頭

 

頭は、折れやすい部分なので、取り扱いの注意が必要です。

 

弦(げん)

 

弦(琴弦)

二胡には2本の弦があります。

内弦(太い方)と外弦(細い方)で、メーカーや材質によって音色が異なります。材質はスチール製が主流です。

弦は必ず同じメーカーのものを2本とも使用し、交換時も2本同時に行います。

 

糸巻き(いとまき)

 

糸巻き(琴軸)

糸巻き

弦を張って音をチューニング(調弦)するための部品です。

金属製と木製のものがあります。金属製はチューニングしやすい反面、巻きが甘くなり、音が変わりやすいです。木製は、チューニングしにくい反面弦が緩まず、音が安定しているのが特徴です。

 

アジャスター

アジャスター(微調)

 

弦に付けてチューニングする時、微調整に用いる部品です。

僅かなチューニングが必要な時にアジャスターを使うと微妙な調節が簡単に出来るので、精度を高めることができます。弦に取り付けたまま使用すると大変便利です。

 

千斤(せんきん)

 

糸千斤

棹に付けている上駒を千斤と呼びます。この千所の位置から蛇皮に置く駒までの位置は、一般的に39cmの標準に設定されており、発音域を決める役割を担います。奏者の手の長さや好みに合わせて調整することもあります。

金属千斤

牛角千斤

象牙千斤

 

千斤の素材は一般的には、糸になっていますが、その中に金属の千斤もあります。牛角・象牙を使用する物もあり、高級品ほど良い音色が得られます。
参考になる動画
 
[二胡の部品]について、千斤は二胡の音程、音色を左右する重要なパーツです。軽く観てはいけませんね。知らないと損!

駒(こま)

駒(琴碼)

駒は、胴に張られた蛇皮の中央に置き、弦の振動を胴に伝える、音色、音質に影響する重要な部品です。素材として1番良いものは楓ですが、紫檀、黒檀を使用しているものもあります。しかし、音がよく響くのは楓製の駒で、特に人気があります。

 

 

フェルト

フェルト(控制垫)

駒の下に置いて雑音を抑える役割を果たします。個人の好みによっていろんな材質を使っている方もいらっしゃいますが、材質や厚さにより音色や響きに影響します。

厚すぎると振動が抑えられ響きません。薄すぎると雑音が出ます。

適度な厚さのものを選びましょう。

 

蛇皮(へびがわ)

蛇皮(琴皮)

ニシキヘビの皮は、 二胡の共鳴胴(きょうめいどう)という円筒形の部分の前面に張られている皮のことで、本物のニシキヘビの皮が伝統的に使われています。二胡にとって最も重要な部分です。蛇皮の張り具合、厚み、模様の均一性などが、二胡の音のクオリティに大変大きく影響します。ワシントン条約により制限を受けています。蛇皮のクオリティーにはグレードがあり、価格に反映されています。二胡の音づくりの心臓部です。 

音窓(おとまど)

音窓(花窓)

胴の後側に開けられたのが音窓です。音の出入りと響きを調整します。装飾ではなく、音響的な役割を担います。この部分を通じて、二胡独特の哀愁を帯びた深く美しい音色は、この音窓を通り抜けている音なのです。深みのある美しい二胡の音色が形成されます。

 

デンペン

 

デンペン

胴の上部に貼られたニシキヘビの皮を保護し、弓の擦れによる損傷を防止します。

弓をスムーズに滑らせる働きをします。

 

弓(ゆみ)

二胡の弓は、弦と弦の間に毛を挟んでいます。弓は弦を摩擦して音を出す役割です。弓の長さは、初心者用とプロ仕様と差があります。弓の竹は長く細い竹でできています。

竹の種類もたくさんあります。

竹に馬の尾毛を張って、その部分で弦を摩擦して振動させます。

弓毛の張り具合は、手元側の先端部分にねじがあり、それを回すと調整かできます。

弓は消耗品であるため、定期的に買い替える必要があります。

参考になる動画

二胡の弓!以外と重要。どのように選んでいますか?

弓毛(ゆみげ)

弓毛

馬の尾毛を束ねて作られています。弓毛は白く見えますが、茶色や黒の尾毛を脱色しています。高級品では天然の白馬の尾毛を使用していますが、価格も高くなります。

参考になる動画

二胡弓の選び方、どんな弓が良いか?運弓や音色にも影響を与えます。

ねじ

ネジ

弓毛の張りを調整するための部品です。ねじを回すことで適正な弓毛の張りを得ます。

 

テールピース

テールピース

胴に張った弦の端を固定し、弦を張る際に引っかける役割があります。弦の安定と調整に重要です。

名師堂では、初心者の方にも二胡の構造を実際に見ながらのご説明が可能です。お気軽にご来店・ご相談ください。
高級二胡専門店名師堂ご来店をお待ちしております。

高級二胡専門店名師堂 東京、大阪、神戸