二胡のプロフェッショナル 曽朴 革命のドキュメンタリー
夢の新二胡
「夢の新二胡を」新二胡誕生ムービー
1.「やさしく弾ける二胡」
これまで名師堂は、厳選した素材と品質にこだわった二胡を提供して参りまし
た。音楽大学の教授・学生はもちろん、中国の演奏家も好んで使用する、いわゆ
るプロ仕様の二胡です。
プロ仕様の二胡というのは、運弓のリズム、長さ、速度、弓圧の強さ等の要素が
絶妙なバランスで調和した時に、初めてその楽器本来の性能が発揮されるもので
す。それゆえ、私達は運弓の技術を習得すべく、毎日何時間も地道な練習を積む
わけです。
振り返って、私達の日常は住環境や時間的な制約が多く、二胡を思うように弾き
こなすための練習を十分にできないことが、多くの二胡愛好家の悩みではないで
しょうか。
そこで私は、楽器が演奏家の技量を補ってくれる夢のような二胡。それでいて
プロ仕様の二胡の音色を幾分も損わない「やさしく弾ける二胡」こそが求められ
ていると思い至りました。
数年、理想の二胡のために、何より大事な皮選びのさらなる厳密化と張る技術の
高度化を求め、各パーツの改善を重ね、中国一流職人も認める新たな二胡を実現
させたのです。
ようやく完成した「やさしく弾ける二胡」は、弾きやすく、ハイポジションの音
量も十分で、音色が非常にやわらかい」、と二胡教室の生徒さんにも絶賛されてお
ります。
2.「一緒に歌える二胡」
二胡の音色を届けようと、ボランティア演奏活動や、コンサートで二胡を演奏
する方が増えています。このような場面では、日本の童謡・唱歌が好評のようで
す。
また楽器に合わせて、慣れ親しんだ歌を合唱する「音楽回想療法」という音楽療
法も盛んになっています。
現在の二胡は、内弦を「D=レ」、外弦を「A=ラ」にチューニングしている
ので少し音域が高く、合わせると歌いづらいようです。
そこで私は「ド」を起点とする二胡、童謡・唱歌の音域を中心にした二胡、更に
従来のプロ仕様の音色が出せる「一緒に歌える夢のような二胡」はできないもの
か思案しました。
今の二胡は、弦の張りを緩めると琴皮を振動させる力が弱くなり、音の艶が失わ
れます。
そこで、内弦をC「ピアノの中央のドの音」、外弦をG「ソ」にチューニング
(442Hz)することで、Cのドが3オクターブ、ソプラノの音域に達するように
なります。つまり、音が滑らかになり、哀愁を帯びた音色が得られ「一緒に歌え
る二胡」が誕生したのです。
「初」・「韻」・「悠 」・「極」の素材の違う四種類の二胡を作りました。
初心者も、経験者も心の琴線に触れる音色を奏でられる、曽朴が自信を持ってお
勧めできる二胡です。
実用新案登録第3210676号