材質の差「紫檀(したん)」

紫檀 したん

産地

世界の熱帯から亜熱帯に分布しています。インド南部でビルマ国境地帯、スリランカのごく限られた地域で栽培されています。

材質

マメ科の常緑高木広葉樹。色は赤紫褐色から紫色を帯びた暗褐色。黒紫色の木目。
中国の職人さんは、小葉紫檀とも呼んでいます。材質は緻密で堅く、重く、湿度に強く、反りにくく、気候の影響を受けにくい木質です。
成育はとても遅く、成育した木でも直径20cmの太さ程度で、植樹から切り出されるまで、およそ800年の歳月がかかります。大変希少なため、ワシントン条約の制限があり、輸出入時にサイテスが必要なものもあります。成育した木には、節が多いため、整材すると、使える部分は更に細くなってしまいます。中国では古来から王家専用の家具材料として、珍重されていたので「帝王之木」と呼ばれていました。
現在でも、原産地から工房に届くのに数年もかかり、しかも入手後、すぐ使うことが出来ません。

紫檀は密度が高いので、水に入れると沈みます。

職人さんは、材質や木目を厳選し、削り、組み合わせ、制作します。

音色

二胡としては、木材の密度が高いので、紫檀特有の音色が出せます。また振動性が良いため、明るい音で響き方が良いのが特長です。

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