駒の役割

音色、音質、音量に影響する駒

大切な駒

駒は、形、高さ、材質、大きさなどで、音色、音質、音量に大きな影響があるので、駒の選択は大切です。
材質の密度により音の伝わり方が違うのですが、密度が高いから音が綺麗だとは一概に言えません。反対に密度が低くても音が悪くなります。大変微妙なバランスの上にあります。

駒の材質

日本で販売されている駒の素材は、よく紫檀・黒檀、などと示されていますが、実は、このような硬く密度の高い材質は、駒には向きません。
なぜなら、材質の密度が高すぎて、弦の振動が蛇皮に伝わるのが遅すぎるため、音の反応が遅く、音量も小さく澄んだ音が出ないからです。
充分に弾き込んだ古い二胡や、締まりのない響きが広がってしまう二胡には、音をまとめるため、紫檀・黒檀の駒が良いかもしれませんが、現在、普通に皆さんがお持ちになっている二胡には紫檀・黒檀駒の使用は向きません。

お勧めは油煎駒(中国語で「色木油煎駒」)

バイオリンやチェロの駒と同様に「楓」の材質一番が良いのですが、二胡の場合はそのままではなく、一度油で揚げています。
揚げると楓は発泡し材質に細かい空間が出来、変化します。そうなったものが、二胡に最も適した駒の素材となります。
密度が高くなります。とはいっても、硬さ・密度が紫檀や黒檀程にはならないので、二胡に最も適した音作りの要とも言える駒となります。中国二胡王と呼ばれているの王瑞泉先生の発明研究の成果で、中国全土で使われています。
駒が二胡に、ぴったり合うと、音量が大きく、音質が澄み、音色が深く美しくなります。

名師堂二胡駒

曽朴二胡駒

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