二胡入門時に重要視していること

皆さん、二胡を初めて習おうとする時どんなとこを教室に望んでいますか?
音を出せて、まずは簡単な曲が弾けたらいいナ…と思っておられるのではないでしょうか?
ところが、初めがとても大切なのです。初めて二胡の持ち方、弓の持ち方、弓の動かし方などを学習するわけですが、この時、正しい方法を身につけなければ、何年二胡を習っても上達できず、壁につき当たるのです。ですから、入門時こそ正しい技術の指導を受けることが重要です。建築と同じように基礎がしっかりしていなければ、上に何階も積み上げることは出来ません。私は基礎練習を大切にきちんと指導していると、評価いただいてます。生徒さん達が、確実に上達し、ずっと二胡を弾き続けてほしいので、特に基礎をを大切にしているのです。
入門時 上達のコツ

1.体に力を入れないで、リラックスすることが大切。肩、腕、手首、指が固くなりがちですが、緊張することが上達の道を妨ぐ原因です。
2.正しい弓の持ち方は、上達への第一歩。
悪い例

弓をしっかり握るように固定して持ってしまうと、弓を自由に動かせません。
お箸を持つように、しっかり持っていても、自在にあやつる事が出来るような持ち方をしましょう。

正しい例

3.正しい弓の動かし方をすると、美しい音色を出せます。弓の根元から、弓先まで長く使うことが弓の動かし方の基本です。
弓を上下にぶらさず、なめらかに水平移動させる練習が必要です。弓を胴の上に安定させ、重心を自然に下方に置き、擦弦することが大事。
<弓の動かし方の手首の写真>

ダウン.-ボウ(例)

アップ.ボウ(例)

弓を擦弦する時、速度と圧のバランスを取ることが重要です。速度が速い時は、圧は強めに、速度が遅い時は、圧を緩めにすると、ノイズが少ない綺麗な音になります。

4.左手でポジションを正しく押さえ、その位置に慣れ覚えること。正しい音程が取れると、メロディーがはっきりします。

5.楽しく二胡の練習をするためには、確かな二胡が必要です。変なおみやげ二胡ではなく、良い練習二胡と出会うことも大切です。
おみやげ二胡で練習をはじめた生徒さんの話しですが、あまりにノイズが多いので、「二胡のケースを開けるだけで、ペットの猫が逃げ出した。」「練習を始めると家族に迷惑がられる。」「音が悪くて自分でもイヤになってしまう。」といった事をお聞きしました。
名師堂は安価な練習二胡も扱っています。私がプロデュースして、一流二胡製作職人の工房でオーダーし、私が一本ずつ調整しています。ほとんどノイズがありません。
練習用としても、美しい音色が楽しめます。まだお持ちでない方、是非お勧めします。お気に召さなければ、返品も可能です。