材質の差「老紅木(ろうこうぼく)」

老紅木 ろうこうぼく

材質

心材は鮮紅色ののち、暗紫紅色。木質は緻密で堅く、反りにくく水に強く、湿気に強い家具と楽器によく使われている高級木材です。
老紅木の「老」は、中国語で「古い」を意味します。したがって古い紅木を老紅木と呼びます。栽培から切り出すまで500年以上の年月がかかります。時代を経ることで、木材は自然に充分に枯れるため、変形する事もなく、安定度の高い木材です。古いほど二胡制作に適しています。70年〜200年、300年前の古くて壊れた家具や建物を解体したものを使用します。現在では中国でも希少になり、ほとんど東南アジアから、解体した木材を輸入しています。

職人さんはそれぞれの家具や建物の木材から、材質や木目を厳選し、削り、組み合わせ、制作します。大変手間のかかる作業工程になります。

音色

木質が緻密で充分に枯れているため、二胡全体に音の振動が伝わり、響きが良く、音色が深く美しく哀愁を兼ねそなえるの特長です。

曽朴のコメント

日本国内で「老紅木二胡」と表示されて、販売しているサイトやお店は多いのですが、本当に老紅木で作られた二胡は少ないのが実情です。骨董的に価値があると表示されている二胡は、かなり怪しいので注意が必要です。
名師堂扱いの老紅木二胡も、確かに何百年も経た古い家具や、解体した建物からとった木材で製作されたものです。
名師堂では、「老紅木」は材質としての「老紅木」であって、高く売るために骨董品のような表示はしていません。中国でプロ演奏家たちが好んで老紅木二胡を使っている理由は、価格以上に素晴らしい音色を奏でる事が出来るからです。あくまでも楽器としての完成度を厳密に追求しています。
製作者は、解体した建物や古い家具などを中国の物価より安い国から輸入し、沢山の古い木材から二胡に適したものを探し出さねばなりません。
入手された木材の状態は、ほこりをかぶった木材であり、美しさが、みじんもないものから二胡を作り始めるのです。
職人さんはそれぞれの家具や建物の木材から、材質や木目を厳選し、削り、組み合わせ、制作します。大変手間のかかる作業工程になります。

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