胴の裏側の花窓が音色に影響
役割
二胡の胴の裏の花窓は、ほとんどの方は装飾と思っておられるようですが、実は二胡に必要不可欠なものです。胴から音が、ストレートに出る事が無いように制御する役割があります。蘇州二胡と上海二胡にはこの花窓が必ずあります。
音が窓に当たることにより、音量が60〜70%に絞られ、余韻の残る、哀愁のある、美しい音色になるのです。花窓がなければ、二胡の音色とは言えないほど重要なパーツなのです。勝手に外さないようにしてください。ひびが入ったり、壊れたら、修理に出してください。
職人さんが、花びらの一枚一枚まで、手彫りで丁寧に作っています。
八角の北京二胡にはこのような花窓はありません。そのため音がストレートに出ます。日本の方がよく好まれる、深く、まろやかな、哀愁を帯びた音色とは、違います。