二胡を選ぶとき「音のチェックのポイント」

第1 音色と音量について確認をします。

大抵の二胡は天然素材の手工品ですから、同じグレード、同じ価格のものでも個体差があります。先ず音色についてですが、二胡の音に関して描くイメージには個人差がありますし、思い入れもありますから、ご自身の感性でお好きな音色をお選びになるのが大切です。

 

音量に関しては、音が前に大きく出る二胡は弾きやすく運弓が軽く感じられるようです。一方、音量を押さえた二胡の中には、陰りを感じさせる独特の音色を奏でるものがあるようです。ただし、弦を張ったばかりの新しい「良い二胡」というのは、硬い感覚の音色がするものなので知っておかれるとよいでしょう。

 

第2 内弦と外弦の音のバランスを聴いてみましょう。

例えば、外弦開放弦A(D調ソ)の音と内弦四指A(D調ソ)の音を比べて、音色の差に違和感を覚えなければOKです。ただし、内・外弦の音色の差もニ胡の特長であり、この差を強調した中国二胡曲もあることを知っておかれるとよいでしょう。

 

第3 各ポジションの音階を出してみましょう。

演奏者の運弓の癖は十人十色ですが、どのポジションでも音がスムーズに出せるようであればOKです。ただし、グレードの高い琴皮を使用した真新しい二胡の中には、琴皮と駒が馴染んでいないために、音の割れるポジションがあることも知っておかれると良いでしょう。

 

第4 ハイポジションの音量です。

二胡は弦の振動する範囲が狭まると弓の摩擦音だけが強調されます。琴皮の品質と貼り方の技術が確かな二胡は3オクターブの音階を奏でることができるハズです。

 

二胡は、チェックポイントもさることながら、演奏者との相性がとても大切なのです。名師堂ではインターネットでのご注文にもお応えして、複数の中から弾きやすく音の良い二胡を選んでお送りするよう心掛けております。しかし、お客様との相性という点については、不安に思うもあります。

 

二胡の購入をお決めになられましたら、是非、名師堂にお越しいただき、実際に奏でられる音をお聴きになられて、数ある中からお選びいただくことをお勧めいたします。

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