音色に大切な部分二胡の花窓

二胡の胴の裏の花窓は、ほとんどの方は装飾と思っておられるようですが、実は二胡に必要不可欠なものです。
胴から音が、ストレートに出る事が無いように制御する役割があります。蘇州二胡と上海二胡にはこの花窓が必ずあります。
音が窓に当たることにより、音量が60~70%に絞られ、余韻の残る、哀愁のある、美しい音色になるのです。
花窓がなければ、二胡の音色とは言えないほど重要なパーツなのです。勝手に外さないようにしてください。
ひびが入ったり、壊れたら、修理に出してください。

八角の北京二胡にはこのような花窓はありません。そのため音がストレートに出ます。
日本の方がよく好まれる、深く、まろやかな、哀愁を帯びた音色とは、違います。
職人さんが、花びらの一枚一枚まで、手彫りで丁寧に作っています。

紫檀二胡とは

紫檀(マメ科の常緑高木)中国の職人さんは、小葉紫檀とも呼んでいます。
インド南部でビルマ国境地帯、スリランカのごく限られた地域で栽培されています。
材質は緻密で堅く、重く、湿度に強く、反りにくく、気候の影響を受けにくい木質です。

成育はとても遅く、成育した木でも直径20cmの太さ程度で、植樹から切り出されるまで、
およそ800年の歳月がかかります。大変希少なため、ワシントン条約の制限があり、輸出入時にサイテスが必要です。
成育した木には、節が多いため、整材すると、使える部分は更に細くなってしまいます。
中国では古来から王家専用の家具材料として、珍重されていたので「帝王之木」と呼ばれていました。
現在でも、原産地から工房に届くのに数年もかかり、しかも入手後、すぐ使うことが出来ません。
熟練した職人さんは、二胡のサイズに合わせて削り、更に2年間以上自然に乾燥させてから製作します。

材質の緻密度が高く堅いため、製作工程は困難を来たします。製作暦50年以上の職人さんが手間隙かけて削り、磨き上げます。
工房で出来上がったばかりの時は赤みを帯びた色合いですが、年月が経つにつれ、だんだんと黒光りしてきます。

二胡としては、木材の密度が高いので、紫檀特有の音色が出せます。また振動性が良いため、明るい音で響き方が良いのが特長です。
私が職人さんに強く依頼している「こだわりの条件」があります。
それは、高くついても、二胡の棹、胴、糸巻き、敷き台、本体全てを、同じ一本の紫檀木から作ってほしいという事です。
厳しすぎるかもしれませんがこれは、木の密度が同じだと、音の振動がなめらかに伝わり、響きが良いからなのです。
同じ種類の材料のいわゆる寄せ集めで作ると、木の密度が一致してないので、音の伝導が滞ることがあります。

価格は、中国においても入手困難な材料であり、最高職人さんに作らせた二胡は、年々価格が上がってきています。
しかし、日本で、これほど良い二胡を販売出来るのは名師堂しかありません。真剣に二胡と長く付き合っていこうという方には、
心からお勧めできる逸品です。また、二胡暦の浅い方でも、この二胡を弾くと音色の美しさと心地良さに、一段と腕が上がったような気分になります。
曽朴の二胡名師堂

血紫檀二胡とは

血紫檀(血檀)中国の職人さんは大葉紫檀と呼んでいます。原産地は主にアフリカなのでアフリカ紫檀とも言います。
木芯が血液のような赤色をしており、それが月日を経て、次第に黒っぽくなっていきます。

木質は、緻密で堅く、湿度に強く、反りにくく、気候の影響を受けにくいのが特長です。
木の密度が均一で、木目の美しいものが最高です。成育した木でも直径30cmの太さ程にしかなりません
高級貴重な木材として使われています。産地から入手後、二胡のサイズに合わせて削り、その後は乾燥させるため、
紫檀以上に自然の状態のまま、置いておく必要があり、すぐ製作できるわけではありません。
紫檀同様制作暦50年以上の熟練職人さんが手間隙かけて削り、磨き上げます。

血紫檀は密度が均一なので、音色が柔らかく、深く、美しく、音の響き方が良いのが特長です。
演奏時に、棹に手を滑らせるとわかりますが、大変滑らかで、感触は秀逸です。
血紫檀は密度が高く均一なので、音の振動が的確に伝わり、紫檀二胡同様、柔らかく深みのある、哀愁のある音色で、二胡奏者に愛されています。ただ、日本で紫檀と明記されて売られている二胡は、血紫檀がほとんどです。
名師堂の血紫檀二胡は木の密度を厳密に一致させるため、私は職人さんに強く依頼して、一本の木から、二胡本体を製作していただいています。
紫檀二胡と同様に、二台目に購入したい方、真剣に長く二胡と付き合っていきたい方には文句無く、お勧めしたい二胡です。

老紅木二胡とは

老紅木の「老」は、中国語で「古い」を意味します。したがって古い紅木を老紅木と呼びます。時代を経ることで、木材は自然に充分に枯れるため、変形する事もなく、安定度の高い木材です。古いほど二胡制作に適しています。

木質が緻密で充分に枯れているため、二胡全体に音の振動が伝わり、響きが良く、音色が深く美しく哀愁を兼ねそなえるの特長です。

日本国内で「老紅木二胡」と表示されて、販売しているサイトやお店は多いのですが、本当に老紅木で作られた二胡は少ないのが実情です。
特に何百年を経たと表示されている二胡は、かなり怪しいので注意が必要です。名師堂扱いの老紅木二胡は、何百年物とはいいません。
ただ、全て古い壊れた家具や、解体した建物から製作されたものです。

名師堂では、「老紅木」は材質としての「老紅木」であって、高く売るために骨董品のような表示はしていません。
中国でプロ演奏家たちが好んで老紅木二胡を使っている理由は、価格以上に素晴らしい音色を奏でる事が出来るからです。
製作者は、解体した建物や古い家具などを中国の物価より安い東南アジアから輸入し、沢山の古い木材から二胡に適したものを探し出さねばなりません。
入手された木材の状態は、ほこりをかぶった木材であり、美しさは、みじんもないものから二胡を作り始めるのです。
職人さんはそれぞれの家具や建物の木材から、材質や木目を厳選し、削り、組み合わせ、制作します。大変手間のかかる作業工程になります。

私が職人さんに強く依頼している事は、二胡の胴の六枚板の木目をそろえ合わせ、一枚ずつの重さは同じにしてほしいということと、美しく深くの音色を出すために、紫檀二胡と同様に優れた皮を使用し、中国の演奏家向けのプロ仕様に仕上げてもらっている事です。
老紅木二胡の見分け方は、たいへん難しいものです。音色で判断することも大事です。
購入の時は、是非、二胡の知識を持つ、信頼できるの名師堂で購入お願いします。