中国の人間国宝である二胡製作第一人者 王瑞泉
名前
王瑞泉 おうずいせん


経歴
15歳から蘇州二胡製作工房に入り、生徒として二胡製作を習い始め、その経験により、伝統的な二胡の改良に務めた。
伝統的な二胡の欠点は、音量が小さく、高音部のノイズが多いことであった。
改良点は、まず胴のサイズを、前面の径8.2cmから8.8cmに、後面の径7.2cmから8cmに変えた結果、従来の二胡より明るく、滑らかで、深い哀愁のある音色となり、高音部のノイズも無くなった。また、二胡の棹も反りにくくするため、従来の円柱の棹の前方の面をフラットにした。その結果、棹は反らず、奏者の手のすべり具合も良くなった。
皮の扱いと張り方は独自の製作方法をあみ出し、その結果、独特の音色と響きを持ち、音量も大きくなった。
油煎駒の工夫発明など、様々な改良によって、現在製作されているの蘇州二胡の国家的表準サイズに指定され、二胡製作の基礎を築いた。
1984年中国軽工業部に於いて、国家銀賞を受賞(楽器がこの部門で認められたのは、初めてのこと)
中国の有名な二胡演奏家閔慧芬さんは、16歳から40年を経った今までも王先生の二胡を愛用しておられます。プロの演奏家たちに人気が高く、中国でも入手困難な状態が常でした。
現在はご高齢のため二胡の製作はしておられません。
曽朴のコメント
王先生は生涯二胡一筋の人間国宝的な存在で、私が最も尊敬する先生です。先生の二胡は、音量がありながら、それが華やか過ぎず、しかし、こもった音の中にも明るさがあります。又低音は深く哀愁のある音で、日本の方々が最も好む音色だと思います。
中国二胡王と呼ばれ、息子王國興と共に、最高の二胡製作者です。1984年、親子の制作した二胡は、民族楽器のコンクールで史上初の賞「国家銀賞」を獲得しました。著名な演奏家、閔恵芬、周維等が、国外訪問演奏時に親子の制作した二胡を愛用しています。
今はご高齢のため、二胡製作は、されておられません。名師堂でのお取り扱いも終了いたしました。名師堂で王瑞泉先生の二胡をお求めになられた方は、どうぞ大切にご愛用ください。
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直に聞いた話
先生が、まだ16才当時、蘇州が日本の占領下であった頃、日本兵士たちは、しばしば王先生の働く工房に訪れ、二胡を買い求め、身近な楽器として楽しむ人が多かったそうです。「今日本で二胡が流行っているそうですが、戦争がなく国交が断絶する時期がなければ、もっと以前から日本で二胡が好み愛されていたことでしょう」と、話されておられました。
現在では御高齢のため、二胡製作はほとんどされておられません。名師堂でも現在はお取り扱いしておりません。ご購入された方は是非とも、大事に愛用していただくことを祈っております。



